「書く力」がつくまでの子供の成長ロードマップ(2~3歳)
前回、子どもの「書く力」が育つには「聞く」→「話す」→「読む」→「書く」と発達に順番があること、そして「聴力」は胎児の頃から発達しているので、たくさんの言葉のシャワーを浴びせることが大切だとお伝えしました。
1歳になり少しずつ言葉を覚え始めた次のステップ、今回は2~3歳の子どもの成長ロードマップについて解説します。
<2歳は「言葉の爆発期」>
2~2歳半ごろになると、今まで浴び続けてきたインプットの容量があふれ、どんどん言葉をアウトプットするようになります。
「話す力」が加速し、専門家の間では「言葉の爆発期」と呼ばれています。
小さな女の子が、おませな言葉を使うシーンを見かけるのもこの時期です。
「そんな言葉、どこで覚えてきたの!?」
とビックリするママさんも多いのではないでしょうか。
どこかで耳をそば立ててインプットした大人の会話を、しっかりとアウトプットしているんですね。
とても賢くて、子どもは侮れませんね。
<書く力の第一歩「なぞり書き」ができる>
2~3歳ごろになると、クレヨンなどを持って絵を描くことに興味を持ち始める子どもも出てきます。
大胆に自由に描くことが好きな子もいれば、お手本に沿って手を動かす「なぞり書き」を楽しむ子もいます。
市販の2歳用のドリルには、直線・ぐるぐる・なみなみ・めいろなど、さまざまな書き物系の教材があります。
一見遊びのように見えますが、これも立派な学習です。
曲線が多いひらがなは、きれいに手首を動かさなければ上手に書けません。
たくさんのなぞり書きを楽しんだ後、次のステップに進むことができるのです。
<3歳ごろから読める子が少しずつ増える>
3歳頃になると、文字に興味を持つ子どもが出てきます。
絵として見えていたものから「文字」という認識がめばえるのです。
「あ」の字をみて「あ」と発音できるのが「読む力」です。
絵本などで「ねこ」という文字の下に猫のイラストが付いていたら、意味を連想する力が速く身につきます。
絵本をたくさん読んでもらってきた子どもほど、文字に興味を持ち「読む力」が速いと言われています。
言語の発達の上で、絵本の力はやはり偉大ですね。
少しずつ「書く力」が芽を出し始めました。
次回は最終回です。お楽しみに。