「書く力」がつくまでの子供の成長ロードマップ(0~1歳)
「ウチの子、いつになったら字が書けるようになるんだろう」
そんな風に考えたことはありませんか?
「書く力」を身につけるために必要なこととは?
鉛筆を正しく持つこと?なぞり書きをマスターすること?
「書く力」は胎児の頃から養い育ててきた様々な言葉の能力が結びついた結果、ようやく4~5歳頃に花が開きます。
「書く力」を身につけてあげたい!といって、ドリルをさせるだけでは形だけの力になり、言葉を学ぶ楽しさにつながりません。
子どもが心から「言葉を書くことが楽しい!」と思えるように、全3回に分けて子どもの「書く力」が育つまでの発達の仕組みを順に解説します。
<「書く力」が育つまでには順番がある>
語学学習でもよく言われていますが、人が言語を習得するには正しい学びの順番があります。
それは「聞く」→「話す」→「読む」→「書く」の順番です。
英語でも日本語でも変わりません。
実は「書く力」は一番最後に身に付く力なのです。
現在の文科省の学習指導要領では、小学生には「聞く」「話す」が中心の英語学習が取り入れられています。
このように最初はパパやママの言葉をたくさん聞かせてあげることから、後の「書く力」に大きくつながるのです。
<0~1歳の赤ちゃんには絵本や話しかけが大切>
発達の最初の「聞く力」は、胎児の頃から始まっています。
「お腹の赤ちゃんにたくさん話しかけてあげてね」とよく言われますが、それはお腹の中ですでに聴覚が発達しているからです。
産まれたばかりの赤ちゃんは目がほとんど見えませんが、ママの声はよく聞き分けていると言われています。
「聞く力」を最大限に使っている赤ちゃんには、ぜひ絵本をたくさん読み聞かせてあげましょう。
絵本はこの後の言葉の発達にもつながる、素晴らしい教材ですよ。
<1歳頃から意味のある言葉を話し始める>
1歳を過ぎると少しずつ言葉を話し始めます。
犬を指して「わんわん」、車を指して「ブーブー」など意味を伴った一語文から始まり、「まんま、食べる」などの二語文に増えていきます。
たくさんの言葉のシャワーを浴びて「聞く力」→「話す力」が備わった結果ですね。
「書く力」はまだまだ先なので慌てずに。
次回は成長ロードマップの2~3歳についてお伝えします。