大人が書に接する意味とは?
「習字は子どものもの」という印象を抱いている人も多いのではないでしょうか。
しかし大人が書道を学ぶことにも、多くのメリットがあります。
ここでは「大人が書道を学ぶメリット」について解説していきます。
<美しい文字を書けるようになる>
書道を学ぶことのもっとも大きなメリットは、やはり「美しい文字を書けるようになること」でしょう。
パソコンなどが広く使われるようになった現在でも、自分の手で文字を書くことがまったくなくなったわけではありません。
祝儀袋や年賀状、履歴書などを書くときには必ずといってよいほど筆記具を使います。
また人を指導したり、プレゼンをしたりするときに、手書きの文字を用いることもあるでしょう。
そのようなときに、「人に読みやすい美しい文字」を書けることは非常に大きなメリットです。
<人間関係を広げられる>
毎年強制的に三十人程度のクラスメートと「関わり合うことになる」学生とは異なり、社会人の場合は、自分で動かない限りは人間関係は広がりません。
「転勤があったので、今まで付き合ってきた人とも疎遠になってしまった」などのように、逆に人間関係が狭くなってしまう人もいるでしょう。
しかし書道を学ぶことで、多くの人に触れられるようになります。
これによって、人間関係を広げていくことができるのです。
また書道は、その特性上、下は未就学児、上は現役を引退した人までさまざまな人が学んでいます。
幅広い年代の人と関わりあうことができるのも、書道を学ぶことの魅力です。
<自分の気持ちを表現できる>
大人になると、自分の気持ちを人の前で表現する機会は減ってしまいます。
自分の作品を人に披露する機会にもなかなか恵まれないでしょう。
しかし書道を学んでいれば、作品を披露する機会に恵まれます。
特に書道の場合は、芸術品としての性格を強く持ち、自分の情熱を表現するものであるという特徴があるため、自己表現の手段とすることができるでしょう。
「自分の気持ちを、自分の思うままに、自分の作品として、紙にぶつけられる」という体験は、普段は自分の感情をコントロールしている大人にこそ非常に大切なものといえるのかもしれません。
大人の立場で書道を学ぶことは、子ども時代に書道を学んだときとはまた異なる喜びをあなたに与えてくれることでしょう。
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