何を基準に用具を選んだらいいの?書道用具を買う際に知っておきたいこと
書道には数多くの用具が必要となります。
ただ、「どんな書道用具を選んだらいいかわからない・・・」と悩む方もいるのではないでしょうか。
そんな人のために、ここでは「書道用具を選ぶ基準」について解説していきます。
<書道用具、それぞれの選び方>
【筆】
書道においてもっとも重要な用具が、この「筆」です。
書道を習い始めた段階では「半紙に大きな文字を書いて、横に名前を添える」という書き方が一般的です。
そのため、最低限「大筆」と「小筆」が一本ずつ必要です。
基本的には、弾力があって、毛のまとまりが良いものを選ぶようにします。
高価なものである必要はありません。
近年、毛の代わりに化学繊維を使用した格安の筆が出回っていますが、お奨めできません。
【硯】
硯の素材は数多くありますが、基本的には石の硯を選ぶとよいでしょう。
プラスチックで作られた硯は割れないなどのメリットはありますが、墨汁にしか使えません。
固形の墨をすりおろすことはできないのです。
ちなみに硯は長年にわたって使い続けることになるので、ある程度品質の良いものを選ぶとよいかもしれません。
今は「羅紋硯」が安く手に入りますから、生涯使える硯といえます。
【墨】
使いやすい墨液と、すって使う固形墨があります。
墨液にも多種ありますが、メーカー品を選ぶことで失敗を防げます。
初めのころは墨汁を使っても構いませんが、ある程度慣れてきたのならば固形の墨を使うようにしてもよいでしょう。
墨の濃淡で書き分けることも学べます。
【半紙】
文字を書くための紙です。
ただ実は、「半紙」というのは紙のサイズのことであって、書道・習字に使う紙の総称ではありません。
紙には、手漉きと機械漉きがありますが、最近の機械漉きは格安でも良質の紙が手に入ります。
【下敷きと文鎮】
下敷きは、墨が机につかないようにするために使うものです。
フェルト製で黒色(あるいは紺色・緑色)のものが一般的です。
なお現在は線が入ったものも登場していますが、これに頼るとなかなか実力がつきません。
そのため、このような線があるものは、ある段階で使用をやめた方がよいでしょう。
文鎮は、紙のずれを防ぐために使うものです。
明確な決まりがあるわけではありませんが、2本組になったものが使いやすいです。
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